セカンドオピニオンの手順

セカンドオピニオンとは?

セカンドオピニオンとは、その訳語通り、「2番目の意見」という意味です。

ファーストオピニオン(1番目の意見)は、最初に受診した病院の主治医の診断。セカンドオピニオンは、主治医から説明を受けた病気や治療方針について納得できないとき、あるいは本当に正しい見解かを知りたいときなどに、別の医師の意見を聞くことを指します。

最近は、セカンドオピニオンだけでは納得できず、3番目、4番目のオピニオンを求める患者も増えているようです。地方の人が東京に来て、有名病院を何軒も回るというケースもまれではないと聞きます。

セカンドオピニオンの料金

セカンドオピニオンを受ける場合、気になるのはやはり料金「お金」のことでしょう。
病気になると、それでなくてもお金がかかりますから、できれぱ余分な出費は避けたいと思うものです。

セカンドオピニオン外来は、無料のところもありますが、多くは時間と費用が決まっています。
基本的に保険がきかない自費診療で、相談時間30分で1万?2万円程度が多いようです。なかには3万円以上と高額な病院もありますから、事前にホームページなどで確認しましょう。
この金額を高いと感じる人もいるでしょうが、医師も時間を割いて相談にのっているのですから、やむを得ない面もあります。

セカンドオピニオンの手順

セカンドオピニオンの手順は病院によって違いますが、紹介状と画像情報は不可欠です。
なんの資料ももたずに、セカンドオピニオンを受ける人がまだいるようです。手ぶらの状態で「こんな治療をすすめられた」と言われても、医師としては答えようがありません。その患者の進行度やがんの広がりなど正確な情報がわからないと、適切な治療を助言できないからです。

セカンドオピニオンには紹介状が必要です

セカンドオピニオンのために検査をやり直すわけではありませんから、進行度などを判断するための資料を持参しなければいけません。
必要な資料はセカンドオピニオンを受けようとする病脱や外来によって違います。どんな資料が要るのか、申し込むときに確認しましょう。最低限必要なのは、診断の経緯や治療方針などを詳しく記載した「紹介状」と、その根拠となったCTやMRIなどの画像惰報です。

資料は主治医にセカンドオピニオンを受けたい旨を話し、提供してもらいます。その際に嫌な顔をするようなら、主治医失格かも。「セカンドオピニオンは患者の権利」と理解している医師は、「自分を信用できないのか」などと思ったとしても、決して顔には出さないはずです。

セカンドオピニオンと転院の違い

セカンドオビニオンが普及して間もないこともあり、まだ誤解も多いようです。
大きな誤解のひとつが、「セカンドオピニオン=転院」と考えることです。転院するために、その病院の意見を聞くと思っている人も結構多いのです。

セカンドオピニオンは転院とは別のものです。患者が持参した紹介状や、診断の根拠となったCTなどの画像情報を見ながら、第三者としての意見を述べるだけで、診察も検査もしません。その意見を持ち帰り、主治医と再度話し合うための参考意見という位置づけです。
結果としてその病院に転院することはあっても、転院そのものが目的ではないことを、まずは知っておきましょう。

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