エビの伝染病【急性肝膵臓壊死症(AHPND)】ってどんな病気?

沖縄県大宜味村のバナメイエビ養殖場で、養殖水産動植物の伝染性疾病に指定されている、「急性肝膵臓壊死症(AHPND)」の発生が確認されたと発表されました。
AHPNDは甲殻類における疾病で、ヒトへの感染事例は報告されていないそうですが、少し心配です。

エビの感染症(AHPND)とは?

エビ類の養殖生産では、種々の細菌やウイルスによる病原微生物感染症が発生します。
中でも甲殻類の疾病である急性肝膵臓壊死症(AHPND)人間が感染すると、肝すい臓の壊死を特徴とする疾病がみられ、「急性肝すい臓壊死病」と呼ばれるようになりました。

ヒトへの感染事例は報告されていない

AHPNDは国の持続的養殖生産確保法で特定疾病に指定されているが、ヒトに対しては病原性を示さず、感染事例もありません。
しかし、ほ乳類に対する病原性試験を実施したという報告はありません。
原因菌を養殖池から排除する方法の開発や、早期発見により被害の拡大を防ぐ等の対策が期待されます。

沖縄で養殖が盛んなクルマエビに感染する恐れもあるとのことで心配です。
感染したエビが市場に出回ることはないので、買い控えなどの過剰な反応はせずに、冷静に対応しましょう。

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