変形性股関節症の症状
関節の軟骨がなんらかの原因ですりへってしまうことで起きる変形性股関節症。
日本では成人女性の発症が多く、遺伝的な因子や、肥満、加齢などが考えられます。
これは特発性といわれます。続発性と呼ばれるものは、先天性のものが多く、先天性股関節脱臼(こかんせつだっきゅう)、臼蓋形成不全(きゅうがいけいせいふぜん)があります。
そのほかペルテス病、大腿骨頭壊死(だいたいこつとうえし)、大腿骨頭すべり症などでも起こります。
10代のころまでは、症状に気づかず、20代になり徐々に症状が出てくるという場合もあります。
変形性股関節症の運動療法
股関節近辺の筋肉を鍛える事で、股関節に伝わる負担を軽減する事ができます。
しかし、変形性股関節症がある人は、関節に負担をかけない生活も大切で、運動も過度のものは避ける、正座ではなく椅子にすわる。
トイレなども洋式の物を使う、長時間の立ち仕事やウォーキングは避けるなど、筋肉を強化しながら、日常生活でも気をつける必要があります。
また、肥満は関節に多大な負担をかけることになりますので、ダイエットをすることも大切な事です。
変形性股関節症の手術
運動療法などでは解決できない重度の変形性股関節症の場合は、手術が必要となってきます。
人工股関節置換術などが主流です。劇的に股関節の痛みが軽減します。
加齢によって症状が悪化すると言われる変形性股関節変形症は、痛みがなくても定期的に専門医に受診をして経過を観察しながら、適切な時期に適切な手術を受けることが重要です。
変形性股関節症の名医
現在は、変形性股関節症の専門医が増えていますが、なかなか個人で探すのは難しいようです。
大学病や総合病院の整形外科の医師の全てが変形性股関節症に詳しいわけでなないので、症状がおもわしく改善しない場合は、専門医を紹介してもらうという流れになると思います。
変形性股関節症のリハビリ
病院では、症状によって手術の必要のあり・なしが診断されますが、多くの場合は、リハビリや運動療法で関節の負担を軽くする治療が勧められる事が多いようです。
関節の負担が少ないように筋力をつけられるプログラムを理学療法士などがカウンセリングしてくれます。長く通う事になりますので、通いやすい地域の病院がおすすめです。