漢方薬と西洋薬の併用

漢方薬は生薬からできていて、効き目も穏やかなので安心している方も多いのではないでしょうか。
西洋薬と漢方薬はそれぞれ得意分野が異なるので、両者を併用することはよくあることです。
副作用を抑える目的で漢方薬を併用することも
たとえば抗がん剤は効き目が強い反面、吐き気や倦怠感といった副作用も表れやすいです。
副作用のために治療を続けられなくなることもある場合があります。
そんな時に、副作用を抑える目的で漢方薬を併用すれば、そのまま治療を継続できるケースもあるのです。
併用をすると危険な組み合わせもあるので注意
ただし、併用をすると危険な組み合わせもあるので注意が必要です。
たとえばインターフェロンという西洋薬と、漢方薬の小柴胡湯(しょうさいことう)は、どちらも慢性肝炎に対する治療効果が証明されている薬です。ところが併用すると、間質性肺炎という命にかかわるような重い副作用を起こすケースが報告されていて、もちろん併用は禁止されています。
漢方薬を処方してもらう時の注意点
西洋薬と漢方薬を併用できないケースはそう多くはないのですが、漢方薬を処方してもらう時は、必ず医師に服用中の薬の情報を伝えることが重要です。
漢方薬の名前は漢字が多く、似たものも多くあるので、間違いのないように、できれば薬を持参して確認をしてもらった方が安心です。