月経前症候群(PMS)の漢方治療
月経前症候群はPMSと呼ばれる体の不調は排卵後のホルモンバランスが崩れる事が原因。
重度になるとPMDDと呼ばれ病院での治療が必要ですがホルモンに直接作用するピルなどを使うことが多いので妊娠予定のある人は漢方薬の症状緩和をおすすめします。
月経前症候群(PMS)とは
月経前になると、イライラしたりだるさ、下腹部の痛み、頭痛、胸の痛みなどからだの具合が悪くなる事がありますね。
生理のある女性では、かなりの確率で月経前症候群があるといわれます。
これは、排卵後のホルモンバランスの崩れが原因とも言われています。
寝込むほどではないような症状が多いため、身体の不調でも『生理前だから』と過ごせる人がほとんどなのですが、症状が重く、日常生活にも影響がでるくらいになると月経前不機嫌性障害(PMDD)とよばれます。
PMSの症状を訴える女性のうち、約5%の方は、適切な治療が必要であるとされています。
月経前症候の時期
月経前症候群の訪れる時期は、生理の周期にによって人それぞれですが、排卵された卵胞が黄体に変化し黄体ホルモン(別名:プロゲステロン)を分泌する黄体期です。
身体的な変化は「妊娠したの時のための練習」と考えられています。
月経前症候群の治療
月経前症候群の治療の前に気をつけたい生活習慣は、カフェインのとりすぎだそうです。
ハーブティなどノンカフェインの飲み物に変えることも効果があるといわれますよ。
また運動不足も禁物です。軽い運動などを定期的に行うと、月経前症候群の症状が軽減されるようです。
それでも、つらい症状があるときは、医師に相談し薬での治療方法もあります。
PMSの原因の一つにセロトニンの活性の低下が原因のひとつでもあるので、セロトニンの活性化を促す抗うつ剤や精神安定剤などが処方される事が多いようです。
また、ホルモン療法もありますが、これから妊娠・出産を控える女性などにはあまり勧められないなど、すべての人の治療には使えないようです。
月経前症候群と漢方薬
病院での治療に使われる薬は、神経系に作用するものや、ホルモンバランスを変化させる作用のあるものを使いますが、漢方では全身のバランスを調節する作用のある漢方薬を用いる事が多いです。
人により症状が異なりますので、漢方薬局で相談すると、自分にぴったりの漢方薬を処方してくれます。
たとえば、血液の流れを良くする作用のある「冠元顆粒(かんげんかりゅう)」
「血」を補う「婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)」
「気」を補う「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」
などが代表的な漢方薬です。