関節リウマチの治療薬「アクテムラ」とは
関節リウマチの治療薬として使われる「アクテムラ」とは、大阪大学 岸本忠三先生が中外製薬とともに開発された抗体医薬で、IL-6(インターロイキン)受容体を特異的に阻害します。
一般名はトシリズマブです。皮下注射製剤は自己注射が可能です。
適応は、関節リウマチなどの自己免疫疾患です。
副作用には、感染症や脂質異常症、重篤なものでは腸管穿孔などがあります。
リウマチの薬は、免疫力を下げるものが多いため、感染症を引き起こす恐れがあるのです。
コロナの治療薬として「フサン」「アクテムラ」「イベルメクチン」が名指し
5月14日の安倍首相の記者会見で、「フサン」「アクテムラ」「イベルメクチン」の3つの薬が名指しで早期承認を目指すと発言されていました。
この中の「アクテムラ」という薬が関節リウマチの治療薬だったため、関節リウマチでこの薬を使用している人は
「コロナの治療薬として使われたら、リウマチ治療の分が少なくなるのでは・・・」と色めき立ちました。
アクテムラを使用したらコロナにかからない?
新型コロナウィルスは、いまや日本だけでなく、イタリアやスペイン、アメリカ、韓国など世界各国で感染が拡大しています。 それに伴い、アビガンやBCGワクチン、高速のコロナウイルス検査機など次々とトピックが出現しています。
普段、リウマチの治療で「アクテムラ」を使用して入れば、コロナウィルスに感染しないのでしょうか。
病院の先生に伺ったところ、ワクチンではないので、かからないということはないが、症状が重篤化しない」
という答えでした。
ワクチンの接種も始まりそうですが、まだ早い時期のワクチンに不安を覚える人も多いと思います。
効果的な治療薬があるというだけで、少し安心できますね。