閃輝暗点の症状
閃輝暗点(せんきあんてん)とは、視覚障害の一つで、視野の一部が欠けて見えたり、黒くなったり、その部分がどんどん広がって光ってチカチカするような状態が数分から数時間続きます。
多くの場合は症状が治まった後に片頭痛が起きたり、吐き気などを伴うことがあります。
片頭痛や吐き気などがない場合もあり、また視野に見える映像も個人差があります。
ただ、視野の中で一瞬光って見えたり光が流れて見えてすぐに消えるなどの症状は光視症と言われ眼球の異常が原因です。
閃輝暗点の原因
閃輝暗点の原因はよくわかっていません。
ですが、この症状が出た人はまず目の異常から眼科を受診する人が多いそうですが、眼球や視神経の異常ではなく、脳内の血管の収縮と拡張のバランスが崩れることが原因のようです。
体がストレスを感じ、そのストレスが解消されてほっとしたときに起こることが多いのだそうです。
閃輝暗点と片頭痛
閃輝暗点の症状がある人の多くが片頭痛を伴います。これは、脳内の血管がなんらかの原因で収縮し血流不足を起こし閃輝暗点が始まり、これが治まると次に血管が拡張して頭痛が起きるのです。比較的女性に多い症状と言われています。
閃輝暗点と脳梗塞
片頭痛がない閃輝暗点の場合はどうでしょう。実は脳梗塞や脳腫瘍などでも、同じような症状が出る場合があります。
脳内に血栓ができて一時的に血流が滞ったりした場合に起こるので、早めに脳外科などの専門医師の元、CTやMRIなどの精密検査を受けることをお勧めします。
眼科や神経内科、脳外科などがある総合病院での受診がよいでしょう。
閃輝暗点の治療法
閃輝暗点の治療法はあまりはっきりしたものがないようです。
片頭痛が伴う場合は、頓服薬などの頭痛薬のみの処方となる場合もありますが、閃輝暗点を予防する薬は血管を拡張する薬などがあるようですが、副作用などの問題もあり、予防の目的ではあまり使用されないようです。
まずはストレスをためないことが大事とのことですが、小さなストレス、仕事上での小さな緊張などは、どんな方もあるはずです。禁煙と十分な睡眠が第一歩でしょうか。
原因が不明と言われる症状ですが、視覚障害が発生したら日常生活、特に車の運転などをしているときに起こってしまうのは本当に危険です。