新型肺炎の分類
新型肺炎は細菌やコロナウイルス、クラジミアなどさまざまな微生物が肺の組織内で増殖し発症します。(この他薬剤やアレルギーによっておこるものもあります)
新型肺炎はかかった場所によって市中肺炎と院内肺炎の2つに分類できます。市中肺炎は日常生活を普通に行っていた人が医療施設以外で感染したもののことで、院内肺炎とは何らかの別な病気を持っている人が医療施設内で感染した肺炎をいいます。これら2つの肺炎は原因となる微生物の種類も大きく違います。
市中肺炎とは
市中肺炎を起こす原因の微生物は肺炎球菌、黄色ブドウ球菌、レジオネラ菌、インフルエンザ菌(同名のウイルスとは別)、マイコプラズマ、クラジミア、ウイルスなどがあります。かぜに似た症状から発熱、悪寒(寒気)、旨の痛みなどがおこります。また細菌性のものでは海のような色で粘り気のあるたんがみられることが多いようです。
炎症が広がると肺の膜(胸膜)に水やうみがたまり、菌が全身に広がると敗血症を引き起こします。
かぜが長く続いたときは要注意
市中肺炎ではかぜをこじらせておこることが多いので、まずかぜになったら十分な栄養と休息をとること。高齢者や幼児、糖尿病など慢性の病気を持っている人は十分注意が必要です。かぜの症状、せきやたんなどが長く続いたとき、かぜ薬を飲んでみても症状が一向によくならない呼吸困難のときは、なるべく早く医師に相談しましょう。またこの際は家族環境(最近肺炎になった家族・同僚がいる)、最近の行動、飼っているペットなどについても医師に報告しましょう。
院内肺炎について
院内肺炎とは入院中に病源微生物が肺の中に入り、感染することによっておこる肺炎です。緑膿菌葉、黄色ブドウ球菌、多剤耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)などの細菌のほか、アスペルギルス、カンジダなどの真菌(かび)、ウイルスその他の微生物が原因となります。
院内肺炎では健康であればまず問題ないような病原微生物によって引き起こされることが多い病気です。他の病気があるために身体の抵抗力が弱まっている場合に発症することを日和見感染といいますが、院内肺炎はまさに日和見感染から重症化してクラスター化して行くことが多い病気です。
入院中でも常に身体清潔管理を怠らないようにしたいものです。
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