滲出性中耳炎の原因
滲出性中耳炎の原因とはなんでしょう。滲出性中耳炎は人も子供にも多くみられる中耳炎の一種で症状や治療中はスイミングやプールを控えた方がいい場合もあります。
滲出性中耳炎の原因によっては自然治癒する場合もありますが鼓膜切開などの手術が必要なこともあります。
滲出性中耳炎の症状
滲出性中耳炎とは中耳炎の一種で、鼓膜の内側に水がたまるように感じたり、耳が聞こえにくくなったりします。
耳と鼻をつないで鼓膜の内側と外側の空気調節をする耳管の働きが悪くなると、鼓膜の内外で気圧の差が生まれます。気圧差が原因で、鼓膜の内側の粘膜から分泌された滲出液が中耳にたまってくるのです。
患者さんがよく口にする水とは、この滲出液のことです。
子供の滲出性中耳炎
子供の場合、耳管機能の未発達や、アデノイド(咽頭扁桃)が耳管の開口部を圧迫してしまうなどといった原因で、耳管が機能しなくなります。
子供がサインを発することはあまりありません。ただ、テレビの音量がいつもより大きくなったら要注意。気づかずに放置していると、難聴から言語発達に遅れが出ることもあるので、早く気づいてあげることが大切なのです。
滲出性中耳炎とスイミング、プール
スイミングやプールは滲出性中耳炎の急性期(痛みのある時期)や鼓膜切開手術をした直後は避けた方がよいですが、それ以外の時期なら原則として問題はないと言われています。
早く治すためにはできれば避けたほうがよいのですが、子どもがどうしても行きたいというなら、耳の状況をみながら許可する耳鼻咽喉科の先生もいらっしゃいます。
プールで悪化するようならやはりやめてもらう必要がありますが、幼児の水遊び程度なら問題ありません。
大人の滲出性中耳炎
大人の場合は、副鼻腔炎やアレルギー性鼻災が症状を引き起こす原因となります。
まれに上咽頭ガンも原因になることがあるので、要注意です。
大人は自分の声が響く耳閉感を訴えます。半年か1年ほどで完治することが多いです。